春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【募集中】第36回世界遺産春日山原始林観察会「春日山原始林の粘菌」

春日山原始林を未来へつなぐ会の市民向け観察会「世界遺産春日山原始林観察会」。今年最初の観察会は「粘菌」です。

昨年、企画していましたがコロナで延期となった「粘菌(変形菌)の観察会を開催します。講師には、著作も多く出版されている、和歌山県立自然博物館の川上新一先生をお迎えして開催いたします。

これまでもシダ、苔、きのこと観察会を実施してきましたが、今回はさらに小さい観察対象となります。

感染症拡大防止の観点から定員を20名とさせていただきます。
先着順となりますので、何卒ご了承ください。

 

第36回世界遺産春日山原始林観察会
「春日山原始林の粘菌」

講 師 川上新一 氏(和歌山県立自然博物館・学芸員)
開催日 2022年7月3日(日)
時 間 13:00〜16:00
定 員 20名(先着順)
参加費 500円(春日山原始林を未来へつなぐ会会員は無料)
集合・解散 春日大社周辺

※詳細はお申し込みいただいた方にご連絡します。
※春日山原始林は特別天然記念物に指定されているため講師のみ採取し観察します。参加者による採取・持ち帰りはできません。

申し込み https://forms.gle/1UQKRPTmetPYgbAz9


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【保全活動】2022年度も保全活動がはじまっています。

春日山原始林を未来へつなぐ会では、継続的に原始林での保全活動を行なっています。

今年も、ナラ枯れ対策のトラップ設置を行いました。
春日山原始林は、シイ・カシを中心とした常緑広葉樹林ですが、これ等の木々に「カシノナガキクイムシ」という甲虫が入り、甲虫が持っている菌により木が枯れてしまう「ナラ枯れ」が発生しています。

こちらでも紹介しています。https://kasugatsunagu.com/now

2016年から2018年までは、多くの木が枯死し、原始林内に広範囲に被害がありましたが、現在では減少傾向にあります。

奈良県では、予防対策として薬剤の樹冠注入を行うなどの対策をしており、つなぐ会では、トラップの設置による捕獲を行なっています。
捕獲自体は、周辺の個体数の把握ができないので効果を疑問視する傾向もありますが、減少傾向にある現在では、保全とモニタリングの意味も込めて活動を継続しています。

今は気候も良いので気持ちよく作業ができています。
そのほか、原始林内に設置した保護柵の点検なども行っています。またこちらで報告しようと思います(杉山)

 


【レポート】5/22 春日山原始林ウォーク「野鳥の声を聞きながら」

2022年05月30日

5/22(日)春日山原始林の四季をたのしみながら歩く「春日山原始林ウォーク」を実施しました。今回は、「野鳥」をテーマに会員が中心になって原始林を歩くイベントです。

昨年までは、コロナの影響で会員限定の活動としていましたが、今年からは一般からの募集も再開。今回、4名の方がご参加くださいました。

会員も入れると総勢24名で春日山原始林の南側、滝坂の道〜南部遊歩道を歩きました。

今回の先導は、当会の幹事で日本野鳥の会奈良支部にも所属する中西さん。初夏の気持ちの良い原始林で鳥の声に耳を澄ませながら歩きました。

原始林内は木漏れ日状態で涼しく、とっても気持ちよかった。「野鳥」以外にも樹木や昆虫、植物など会員それぞれの関心に合わせて交流しながら歩きました。

コロナ期間でなかなかお会いすることができなかった会員さんにもお会いできて良い時間となりました。