春日山原始林を未来へつなぐ会

お知らせ

【参加者募集】
春日山自然学校プロジェクト2023

あっという間に3月も終わり。
膨らみかけた蕾も開き、桜は満開に。

年度末に追われていたら春を見逃してしまいますね。
公園から見る春日山も南側にはちらほらと桜の花が見えています。
赤く見えるのは、アカシデの新芽でしょうか?
とにかく、そわそわする春ですが、恒例のアースデイ奈良での
「春日山自然学校プロジェクト」を今年も開催することになりました。

マスク生活も一段落。森の空気をたくさん吸って、気持ち良い春の1日を過ごしましょう。
今回も、アースデイ奈良実行委員会奈良ストップ温暖化の会との三者共催、近畿ろうきんの社会貢献預金「笑顔プラス」からの寄付金で実施させていただきますので、参加費は無料となります。

小学校低学年のお子さんがいる方々にも奈良公園の自然を楽しめる、親子向けのネイチャーゲーム体験も奈良県シェアリングネイチャー協会さん協力のもと開催します。

自然を楽しもう! 春日山自然学校プロジェクト2023

人と自然の関わりの中で残されてきた春日山原始林や奈良公園の自然 を、楽しみながら学ぶ場として活かすのが「春日山自然学校」。春日山の自 然と歴史を学ぶ大人向け、奈良公園の自然で遊ぶ親子向けの2つのコース で開校します。

参加費無料(要事前申込・先着順)

時間 11:00~15:00 頃(受付10:00~)
集合 奈良公園登大路園地(春日山原始林を未来へつなぐ会ブース)

1 歩いて学ぶ春日山コース
春の春日山原始林を歩き、その自然と歴史、そして課題について学ぼう!
●定員:30名程度
●対象:小学5年生以上(※小学生以下は保護者同伴)
●時間:11:00〜13:30頃
●ルート:アースデイ会場〜春日山遊歩道北部
●ガイド:春日山原始林を未来へつなぐ会

2 奈良公園でネイチャーゲーム

奈良公園の自然を楽しみながら、自然と人のつながりについて学ぼう!
●定員:各回親子10組(20名程度)
●対象:小学生以上の子どもとその保護者(※未就学児は見学のみ) ●午前·午後2 回開催(いすれかお申し込み)
(1)11:00~12:30
(2)13:30~15:00
●講師:奈良県シェアリングネイチャー協会

春日山自然学校PJチラシ

お申し込みは以下のフォームからお願いします。

https://forms.gle/aLxNxypHTBgau1Cy6

今年のアースデイでもお馴染みのクラフト体験等行いますので、ブースにもぜひお立ち寄りください!


【レポート】第39回 春日山原始林観察会 森林生態系の循環

曇り空の中、当日入会いただいた方も含め、総勢21名の会員が参加。
今日の講師である松井先生が作成された「原始林でよく見る樹木」の一覧表を手に北部遊歩道をゆっくり歩きながら、さまざまな樹木や森の様子を観察しました。

弱った枝は実をたくさんつけた後で落とす、
葉が重なり日光が当たらない場所は自然と葉を落とすので
モザイクのような樹冠「クラウン・シャイネス」ができるなど、
実際にナギやクスノキ、ツブラジイなどを見ながら先生が解説される
植物の生態は理にかなうことばかり。
参加者からも次々に質問が上がります。

そしていよいよ今回のメインイベント、植生保護柵の観察タイム。
ニホンジカから植物を守るために林内に作られた柵の中を、
奈良県に特別に許可を得て見学しました。

シイ類やモミ、シロバイ、ムラサキシキブなど、柵の外にあれば
ニホンジカに簡単に食べられてしまうさまざまな幼木が育ち、
中には10年くらいにまで成長したものも。

小さな芽吹きもいっぱいで、先生がおっしゃる
「森が循環するには、常緑樹と落葉樹、両方が育つことが大切」というその通りの環境が生まれつつあります。
普段、当会が保全活動の一環として点検を行っている保護柵の中で、
小さな森が育っていることに感動するとともに、
この特別天然記念物の森を、今後、県はどのように守っていくのか。
今後の保全計画のビジョンが気になります。


「森は、その土地に住む人によって使い方が決められてきた」と先生。
生活に必要な薪炭の供給地として利用し維持したり、
鎮守の森として保護したり。

では、春日山原始林は?

この地に住む人、集う人に何ができるのかをみんなで考え、
関わっていくことの重要性を感じた一日でした。


第39回世界遺産春日山原始林観察会 森林生態系の循環

2023年01月23日

第39回となる世界遺産春日山原始林観察会は、専門家・研究者の方を講師に迎えて原始林を学び、体験する観察会です。

今回は、「春日山原始林の森林生態系の循環」をテーマに、春日山原始林保全計画検討委員会の委員長の松井淳先生にお伺いします。
現在、奈良県による原始林の保全事業の効果について実際の植生保護柵の見学など行いながら目指すべき原始林の姿について考えたいと思います。

※観察会の中で一部、植生保護柵近くでの見学を予定しています。
保護柵の見学は春日山原始林を未来へつなぐ会への入会が必要となります。

第39回世界遺産春日山原始林観察会 森林生態系の循環


講 師 松井淳 氏
    春日山原始林保全計画検討委員委員長 
    奈良教育大学特任教授

開催日 2022年2月18日(土)※雨天の場合翌日に順延
時 間 9:30〜12:30頃
集 合 春日大社国宝殿前(カフェ鹿音周辺)
参加費 500円(つなぐ会会員は無料)
    *植生保護柵の見学を希望の場合はつなぐ会への入会が必要
定 員 20名
申し込み:https://forms.gle/uQ6YmLEscf4b4Ugj9