春の訪れを感じる3月7日に、第32回となる世界遺産春日山原始林観察会「野鳥編」を開催しました。当日のスタッフから報告がありましたのでアップいたします。
当日は良い天気になりました。
予め原始林内には野鳥が少ないこと
シジュウカラ、ヤマガ
双眼鏡を持っていない方もあって、取り扱い方や買う時の注意点な
(レポート:中西)
参加者の声(抜粋)
・楽しく歩けた。のんびり観察できた
・双眼鏡の使い方なども知らなかったので教えてもらえてよかった。
・鳥が少なかったのが残念ですが、説明はとても詳しくて楽しめました。
・イカルの声が聞けてよかった。
・ヤマガラを初めて見れました。
・イヌガシ、シキミの花をしっかり見られてよかった。
・キバシリが見れた。
写真は後日、事務局が撮影したソウシチョウ。美しい姿をしていますが、特定外来生物にしていされており、ウグイスやオオルリの営巣場所と競合すると言われています。標高の高い(だいたい1000m程度)のササの発達した落葉広葉樹林で繁殖し、越冬期には低標高に移動する漂鳥だそうで、この時期は群れで行動するようです。
春日山原始林アートプロジェクト2020
フィールドワーク
「耳をひらき 音で遊ぶ 音さんぽ 奈良・春日山原始林」
春日山原始林・滝坂の道にあった首切り地蔵大杉から始まるアートプロジェクト。作品展に向けてのフィールドワークとして、音で自然を楽しむ「音さんぽ」を実施しました。
講師は、奈良市東部の田原地区に住む音風景研究家の岩田茉莉江さん。実は、2015年、春日山原始林を未来へつなぐ会立ち上げ当時、スタッフとしても関わっていた仲間です。つなぐ会としてトライした「神山をきく 春日山原始林さんぽ」は、その後、岩田さんと事務局スギヤマのプロジェクトとして継続して実施しています。
おとたまりウェブサイト
秋の森にどっぷりつかる
実施当日の10/31は快晴!当初予定していた日程は雨天のため順延したのが吉と出ました。参加は4組9名の親子。一部スタッフの家族も参加させていただきました。
集合して簡単な挨拶をしたらすぐに森へ移動。滝坂の道へと向かいました。滝坂の道の入り口の広場で、自己紹介。キーワードは「音」なので、目をつぶって自己紹介。
低学年のお子さんも多かったのでみんなちょっと緊張気味。。。
でも、その後の「おとおとし」では、大盛り上がり。
緊張もほぐれてきたところで、滝坂の道を出発です。道の途中でも、「めかくしウォーク」で周りの音や足の裏の感覚に注目したり、苔むした切り株を観察したり、五感を活かして楽しみます。
音を描く「音絵」では、最初に自分が感じた絵を描き、それを別の人と交換。それぞれの感覚で描くみんなで描いた素敵な「音風景」が出来上がりました。
目的地である首切り地蔵休憩所に到着した時にはお腹はペコペコ。広げたシートでみんなでお弁当を食べて、ゴロゴロ寝転び一休み。
このアートプロジェクトの発端となった「首切り地蔵の大杉」のお話と、その大きさをメジャーを使ってみんなで体感した後に、いよいよ森の演奏会の準備です。
岩田さんが持ってきてくれたのは、様々な楽器。みんなでその音色を楽しんだあと、みんながお気に入りの音がするものを決めてみんなで演奏することに。
お気に入りは、用意した楽器だけでなく、周辺のあらゆるものから選びます。石のゴロゴロ、倒木を叩く音、枯れ枝で地面を擦る音など、それぞれがたっぷり時間を使って森の音を探しました。
何度かそれぞれが音を出してセッションしたのち、岩田さんの合図に合わせて演奏会。森の中でその時、その瞬間しか奏でることのできない唯一無二の響きが生まれました。他のハイカーの人たちも不思議そうにみていたけど、みんな森に響く音を楽しんでくれていたようです。
大杉があったこの場所の不思議な空気を感じることができました。
演奏が終わった後は、元来た道を帰ります。
帰り道でも「まだ遊びたい!」と子どもたち。大人と子どもに分けれての「音列車」や広場での「おとれんぼ」など耳と体をたっぷり使う1日を過ごすことができました。
参加された皆さんの心に、春日山での素敵な思い出ができたのではないかと思いました。
演奏した音源はCDにして参加者の皆さんへ送付させていただくことにしています。
また、当日撮影した映像をまとめて、音と共に、アートプロジェクトの展示会でも流す予定です。楽しみにしていただければと思います。
春日山原始林アートプロジェクト2020
※この事業は、花王・みんなの森づくり活動の助成を受けて実施しています。
春日山原始林が見せる秋の顔や声を思い思いに切り取るおとなのスケッチ会。大好評につき、昨年に続いて今年も開催します。
※昨年のレポートはこちら
第31回世界遺産春日山原始林観察会
「秋のおとなスケッチ in春日山原始林 」
講師を招いて一からレクチャーいただくので、 初心者・経験者問わずご参加いただけます。 絵筆を通して、原始林の魅力を発見してみませんか?
【日時】11月14日(土) 9:30~13:00頃
【集合】奈良交通バス『春日大社本殿』バス停
【定員】20名(高校生以上に限る)
【持ち物】 日頃ご自身でお使いのスケッチの道具
ティッシュ、携帯用チェアまたは敷物、透明ではない傘(白い紙に当たって反射する日差しを遮るために使用)、帽子、飲み物 、虫よけスプレー、動きやすく温かい服装、マスク
※初心者の方は実費1000円で初心者用キットをご用意します。(鉛筆、ねりゴム、スケッチ用簡易水彩絵具、水筆ペン、ポストカードサイズのスケッチブック)。
※お昼ご飯は挟みません。お腹が空きそうな方は軽く口に入れられるものをお持ちください。
【参加費】1人1000円(保険代込)
【締切】10/31(土) ※初心者用キットが必要な方は別途1000円。
準備が必要ですので、ご要望の方は必ずお申し込み時にお伝えください。
【講師】平田有加 さん
(水彩画家 近鉄文化サロン上本町・阿部野 水彩画講師)
ウェブサイト「森と絵と」
森での作品制作の側、京都大学の演習林のある京都府南丹市の芦生原生林で、保全活動にも取り組んでおられます。
【お申し込み】 以下のフォームからお願いします。
https://forms.gle/3xbpQZjBRXypr5reA
【中止等の判断基準】当日朝7時の気象庁の天気予報で、奈良県北部の午前中の降水確率が50%以上の場合は中止。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用にご協力ください。
※この活動は、ならコープ「環境活動助成」を活用して実施します。