春日山原始林を未来へつなぐ会

お知らせ

【レポート】パナソニックエナジー株式会社の環境研修をサポートしました

春日山原始林をフィールドとした企業の環境研修対応

4月頭にパナソニックエナジー株式会社様からのご依頼を受け、春日山原始林をフィールドとした環境研修の対応をいたしました 。

講義 春日山原始林の価値と現状を学ぶ

「奈良 春日山原始林 自然・文化体験ツアー」と題して実施された本研修の冒頭では、当会事務局長の杉山より「春日山概論」と題した講義を行いました 。 春日山が持つ歴史的背景や自然環境としての価値を伝えるとともに、シカの食害や気候変動による影響といった現在の諸課題、そして奈良県による保全事業の現状についてお話しさせていただきました 。

フィールドワーク:五感で感じる森の魅力と課題

講義の後は、全体を6グループに分けてフィールドワークを実施しました 。当会のガイドグループメンバーが各班に同行し、春日大社の境内地から春日山遊歩道を経て、若草山の山頂までをご案内しました 。

  • 文化的背景の解説
    観光客で賑わう春日大社境内地では、神社とシカ、そして春日山の密接なつながりに触れ、春日山原始林が今日まで守られてきた文化的・歴史的背景を解説しました 。

  • 原始林の自然の魅力を体感
    水谷神社を経由して遊歩道へ入ると、イロハモミジやシデの新緑のほか、シキミの花やモミやシイ・カシ類の大木たちからの清々しい空気を受け取り、1000年という歳月が作り出した春日山原始林特有の空間を味わっていただきました。

  • 課題の共有
    道中では、事前講義でも触れたナギやナンキンハゼといった外来種の進出、シカの食害による下層植生の衰退など、実際の現場を観察しました 。原始林の持つ「魅力」と、直面している「課題」の両面を深く認識していただく機会となりました 。 

ワークショップ:企業として何ができるか

下山後は、フィールドワークでの気づきを踏まえたワークショップが開催されました 。各グループでは、自社のミッションやビジョンに照らし合わせ、環境保全に対してどのような貢献ができるか、活発な意見交換と発表が行われました 。

昨今「ネイチャーポジティブ(自然再興)」という言葉が注目される中、この分野における企業の役割はますます大きくなっています 。参加者の皆さまが自然環境保全を自社の重要な課題として捉え、真摯に議論されている姿が非常に印象的でした 。

未来へつなぐために

春日山原始林を次世代へつなぐためには、行政の力だけでなく、多様なセクターとの連携が不可欠です 。今回の研修を通じて、企業とのつながりが持つ大きな可能性を改めて実感することができました 。

(すぎやま)