春日山原始林を未来へつなぐ会

お知らせ

【レポート】2026/8/3「春日山の昆虫と夜の森」

危険な暑さが続く、8月2日。それでも夜は少しは涼しくなることを期待して、恒例の夜の観察会を実施しました。

今年は、ウェブサイトとSNSでの告知だけでしたが、定員以上のお申し込みをいただくことができ、中には昨年参加できなかったので今年の開催を待ち侘びていた方も。

集まった子どもたちは「ミヤマのオスに出会いたい」「オオミズアオが来ると良いな」などそれぞれの推しの虫を期待して参加してくれた様子です。また、通常は大人だけの参加は会員さんが多いのですが、今回はそれ以外でも大人の方がチラホラ。夜の森への関心か、はたまた虫好きの大人たちなのか。。。

今年も、奈良教育大学の小長谷先生にご協力をいただき観察会をスタートさせました。

参加の皆さんは「昆虫」が気になる方が多いのですが、せっかくなのでフィールドのことを少しでも知ってもらえたらと、春日山原始林がどのような森なのか、どんな木が多くいるのかの簡単な解説を交えながら森の中へ入っていきました。

夕暮れ時の原始林は、ヒグラシの大合唱。交尾している個体にも出会うなど、印象的でした。

トラップ設置のポイントで、シーツにライトを当てて準備完了。暗くなるのを待つために、春日山遊歩道をもう少し歩きます。途中、倒木したモミの巨木にカミキリムシとコメツキを発見。子どもたちは、昆虫を見つけるとテンションが一気にあがります。


休憩ポイントに到着すると、暗くなるまで待つため、シートを敷いていただいて軽食をとったのち、寝転んだりしながら夜が来るのを待つ時間をとりました。話をせず、黙って過ごしていると、ヒグラシの合唱とカラスのねぐら入りの声の後、「しん」となった森でムササビやアオバズクの鳴き声が森に響きました。

すっかり暗くなってから、ゆっくり起き出して、暗闇を歩く体験。日が暮れるまでライトを付けずに過ごしたことで夜目が聞いて、明かりのない状態でも歩くことができました。ライトを付けてからは、セミの羽化が見られるなど、虫好きにはたまらない瞬間も。

そのままトラップまで降りていくと、虫たちがすでにたくさん集まっていました。

ヒグラシやコガネムシ、水場に近いためカゲロウなどもきてくれました。この日は「ノコギリカミキリ」が複数あつまってきていました。そのほか、ガの仲間やヨコバイの仲間、カミキリムシの仲間など、多様な種類の虫が集まりました。が、大きなインパクトのある虫はなかなか現れませんでした。子どもたちの期待していたクワガタは、最後の最後、トラップ撤収時にメスのノコギリクワガタが発見されていました。

普段はなかなかでいない体験を春日山原始林で楽しむことができたのではないでしょうか。こうした取り組みによって、生き物や森を身近に感じてもらえるようになればと思いました。