「春日山原始林を未来世代へつないで行こう!」春日山原始林を未来へつなぐ会は、そんな想いを持つ市民団体の有志が、奈良県の呼びかけにより設立された団体です。
奈良県内のナチュラリストの方々が中心となり、研究者の方々と連携してシンポジウム「世界遺産春日山原始林では今、何が・・」を開催し原始林の保全の重要性を訴えてきた「春日山原始林市民連絡会」、奈良公園の巨樹巨木のほか、原始林内の巨樹の調査を市民の力で実施してきた「グリーンあすなら・奈良巨樹巨木の会」奈良県の地球温暖化防止センターとして環境問題に関する普及啓発に取り組んできた「NPO法人奈良ストップ温暖化の会」の3会より有志が集まり、春日山原始林の保全と普及の担い手となる組織として2014年7月に「春日山原始林を未来へつなぐ会」を設立し、「保全再生:まもる」「普及啓発:つたえる」「人材育成:そだてる」の3つを柱に活動をしていくこととなりました。現在では、3会の枠を越えて様々な方にご参加頂いています。
春日山原始林を未来へつなぐ会(以下、本会)は、特別天然記念物春日山原始林の管理主体である奈良県と連携し、貴重な照葉樹林で世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産である春日山原始林を未来世代へ守り育むことに寄与することを目的としています。
春日山は、承和8年(841)の勅命により神山として狩猟伐採が禁じられるなど、近世以前から大切に守られてきました。
このため、今日まで、原生的な状態を維持する貴重な照葉樹林として特別天然記念物に指定され、また、世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産にも位置づけられるなど、私たち奈良県民が世界に誇る財産であるといえます。
しかしながら、近年、様々な研究者が指摘しているように、シカとの共生、後継樹や下層植生の衰退、ナラ枯れ被害の拡大、ナンキンハゼやナギの拡大など、原始林は様々な課題に直面し、その原生的な状態を維持していくことが非常に難しい状況にあります。
このことは、観察会など、私たちが実際に原始林に接する機会においても、子どものころから慣れ親しんだ原始林が、刻一刻とその様相を変えていってしまっている危機的状況を痛感しているところでもあります。
このままでは、私たちの子どもへ、世界に誇る春日山原始林を引き継いでいくことが難しいのではと考えています。
そこで、私たちは、管理主体である奈良県、春日山原始林の保全再生の全体計画を検討する有識者委員会と協働し、春日山原始林の保全再生に係る担い手として以下の6つの事業に取り組み、私たちの子どもたち、さらにはその子どもたちへと、春日山原始林を未来へつないでいくことを願い、本会を設立しました。
名称 | 春日山原始林を未来へつなぐ会 |
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設立 | 2014年7月31日 |
役員 |
会長:遊津隆義 |
所在地 | 〒631-0032 奈良市あやめ池北3丁目-12-27 奈良ストップ温暖化の会内 |
連絡先 | TEL:0742-49-6730 info@kasugatsunagu.com |
関連団体 | NPO法人奈良ストップ温暖化の会(NASO) グリーンあすなら(奈良巨樹・巨木の会) 春日山原始林市民連絡会 |