春日山原始林を未来へつなぐ会では、保全ワーキングループの活動として、春日山原始林の一部の地域において、ナラ枯れの原因となる「カシノナガキクイムシ」の捕獲するトラップを設置しています。
5月半ばに設置が終了し、本日、トラップの管理作業を行いました。
カシノナガキクイムシは、6~7月は発生のピークと言うこともあり、どのくらい捕獲できたかを保全グループの皆さんと楽しみに(?)行きました。
すると (※このあと大量の昆虫の写真がでてきます。苦手な方はご遠慮ください)
いるわいるわ。大量のムシが捕獲できました。
トラップにはアルコールを誘因剤として取り付け、ここで虫が入った後、溺死するという仕組みです。
これを取り出して、まな板に並べ、捕獲数を数えます。
ただ、カシナガ以外の甲虫やムカデ、今回はカナヘビ(!)も入ってしまい、残念なことも起こってしまいます。
本日、捕獲できたのは合計約38000頭!原始林内の24本の樹へ設置しましたが、多いところは1カ所で3000頭以上捕獲されていました。この数字、実は昨年秋に実施した際の総数をすでに超えてしまいました。
トラップの管理作業後、誘因剤の取り替えを行うと、数分後には数匹が捕獲されていました。
恐るべしカシナガ。
今後、原始林内での作業では、ヒルの発生などもあり困難を極めることになりそうです。
次回の作業は2週間後。どのくらいとれているのでしょうか。
カシナガの猛威を肌で感じる事となりました。
■奈良公園観光地域活性化基金のご案内
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(事務局 すぎやま)