春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【レポート】5/24 春日山の野鳥観察から森を考える

2025年06月03日

薄曇りの5/24(日)早朝7時。春日山原始林の南部遊歩道から第48回となる観察会「春日山の野鳥観察から森を考える」を開催しました。

講師は、「野鳥といえば…」の枕詞がつく、楺井さん。雨の降る森で聞こえる野鳥もいるとのことで、期待してスタートしました。

森を歩くと「ピッピリリピッピリリ」と響くキビタキの声が。春日山原始林だけでなく、全国的に生息域が増えていると言われているそうです。他にもヤマガラやコゲラなどのお馴染みの声のほか、「ピールーリー ポピーリ ピピ ギッギッ」と高い澄んだ声のオオルリや「ヒリリリリリ」となくサンショウクイも聴くことができました。

残念ながら途中から雨が降り出すと、鳥の声はパタリとやんでしまいましたが、幻想的な春日山の雨の中を歩き、ギンリョウソウやシライトソウなどの植物観察も行いました。

首切り地蔵まで予定より早く到着したので、少し雨もおさまってきたため地獄谷新池をぐるり。池にはカイツブリが泳いでいたり、ヒガラやイカルの声も聞こえてきました。周辺は約10年ほど前のナラ枯れ被害でコナラ類がかなり伐採されましたが、林野庁(このエリアは春日山原始林ではなく、地獄谷国有林)による植生保護柵が設置されており、カラスザンショウをはじめとするパイオニア種の回復が顕著に見られました。
枯木には可愛いキノコ(写真参照)も出ていて、野鳥だけでなくキノコや植物なども楽しみました。

最終的に確認できたのはコゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、キビタキ、オオルリ、イカル、ホトトギス、カイツブリの17種でした。