春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【報告】「奈良町の変遷からシカを考える」―角きり・鹿寄せ・ばったり戸―

2018年05月24日

あっという間に5月も後半…。
既に数ヶ月が経過してしまいましたが、3月に開催した「ならまちの変遷からシカを考える」のレポートです。

つなぐ会にとって、「シカと森の共生」は一つの大きなテーマです。
人々が多く暮らす奈良町での「人とシカ」のあり方を見つめ直し、これからの関係を考えていくことで「原始林とシカ」の共生のヒントが見えてくるのではないかと考えています。

今回の観察会は「まち歩き」と「講義」をあわせた観察会。
講師に国立民族博物館、外来研究員の東城さんをお迎えして開催しました。

いつもは春日大社からスタートする観察会ですが、今回はJR奈良駅!
奈良の旧市街にあたる奈良町エリアを歩きながら「人とシカ」の歴史について学びました。

途中、奈良町資料館では、大和名所図会や昔の奈良町周辺の絵地図資料なども見学しながら、ならまちの変遷についてまち歩きを楽しみました。


その後、奈良のシカ愛護会の鹿苑から鹿を見学してから、室内での講義。奈良の鹿愛護会の活動内容や鹿苑がどのようになっているかなどを詳しくお話を頂いた他、昔の人々の鹿との付き合い方について講義いただきました。

参加者の声(抜粋)

  • 古地図を頼りに、昔の人々の暮らしをしのびながら歩くことが楽しかった
  • 改めて、いろんな立場の方の意見を聞き、考え続けることが大切であると感じました
  • 日ごろ何気なく通っているところに関して深いお話が聞け、非常に有意義でした。説明もわかりやすかったですし、資料も丁寧で鹿の事を以前より身近に感じることができました。
  • 昔の人がシカをどのように管理していたかよくわかりました
  • 歩行もあまり早くなくゆっくり見学できてよかった。 説明を聞きながらだと何とも思わず見過ごしてしまう事が多いので説明があると楽しい
  • 奈良に住んでいても、鹿と森と人の問題を知らなかったので、とても勉強になりました