春日山原始林を未来へつなぐ会

お知らせ

【レポート】第32回春日山原始林観察会を開催しました!

春の訪れを感じる3月7日に、第32回となる世界遺産春日山原始林観察会「野鳥編」を開催しました。当日のスタッフから報告がありましたのでアップいたします。

当日は良い天気になりました。

予め原始林内には野鳥が少ないことを話したうえでスタートしましたが、本当に鳥にはなかなか会えませんでした。

シジュウカラ、ヤマガラ、エナガがいて、イカルは声が聞けました。外来種ソウシチョウの10羽ほどの群れにはちょっとびっくり。なかなか見られないキバシリを見つけた方がありました。そのほか、ヒヨドリ、コゲラ、シロハラ、アオジ、カラスの声など。若草山山頂にはホオジロがいました。

双眼鏡を持っていない方もあって、取り扱い方や買う時の注意点など話しました。ほかの生物でもそうですが、特に野鳥は季節による違いが大きいので、初夏の頃などにも観察会ができたら良いと思います。

(レポート:中西)

参加者の声(抜粋)
・楽しく歩けた。のんびり観察できた
・双眼鏡の使い方なども知らなかったので教えてもらえてよかった。
・鳥が少なかったのが残念ですが、説明はとても詳しくて楽しめました。
・イカルの声が聞けてよかった。
・ヤマガラを初めて見れました。
・イヌガシ、シキミの花をしっかり見られてよかった。
・キバシリが見れた。

写真は後日、事務局が撮影したソウシチョウ。美しい姿をしていますが、特定外来生物にしていされており、ウグイスやオオルリの営巣場所と競合すると言われています。標高の高い(だいたい1000m程度)のササの発達した落葉広葉樹林で繁殖し、越冬期には低標高に移動する漂鳥だそうで、この時期は群れで行動するようです。