春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

11/3 第30回春日山原始林観察会 春日山原始林で名探偵! 参加者募集!

季節はすっかり秋。
春日山原始林も少しずつ秋の様相となっています。

この秋は、自然学校プロジェクトやアートプロジェクトなど開催となっておりますが、いつも通りの観察会も11月に実施します!
コロナの影響で前期がゆったりしていた分、全部後半にしわ寄せとなり、非常にバタバタです(汗)

とはいえ、秋は原始林で過ごすには最高の季節。
是非観察会へもご参加ください。

今年は、夏の親子向けプログラムがなかったため、観察会の内容も1回は親子向けに
しましょうということで、ネイチャーゲームを使った親子向けの森の探偵プログラムを実施します!
昨年の夏、奈良公園で開催した「名探偵!」をフィールドを春日山に変え、実施します!

第30回世界遺産春日山原始林観察会
「春日山原始林で名探偵!」


昨年の「奈良公園で名探偵!」のようす

森の主からの挑戦状が届きました。様々な指令をクリアして森の秘密を探ります!ネイチャーゲームの手法を活用して、春日山原始林を学ぶ体験型の観察会です。秋の深まりつつある森を楽しく過ごしましょう。

【開催日】 2020年11月3日(火・祝)
【時 間】 9:30〜12:00
【集 合】 水谷茶屋前
    https://goo.gl/maps/FKYBoihmphE8KRhM6
【定 員】 親子10組(20名程度)
【参加費】 500円(親子参加、子ども250円)
【対 象】 小学生以上(未就学児は見学)
【持ち物・服装】 長袖、長ズボン、運動靴、帽子、筆記用具、水筒

【講 師】 山本素世さん(奈良県シェアリングネイチャー協会

シェアリングネイチャーとは?

シェアリングネイチャーは、1979年に米国のナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏の著書『Sharing Nature with Children』において発表されました。
「直接的な自然体験を通して自分を自然の一部ととらえ、生きることのよろこびと自然から得た感動を共有することによって、自らの行動を内側から変化させ、心豊かな生活を送る」という生き方を目指しており、ネイチャーゲームはこの考え方に基づいています。
現在、シェアリングネイチャーは世界各国で親しまれており、日本シェアリングネイチャー協会は「自然を楽しみ、自然と遊び、自然から学ぶ喜びに満たされた生活〜シェアリングネイチャーライフ」を人々に広めています。
(公益社団法人シェアリングネイチャー協会HPより、引用)

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用にご協力ください。
※この活動は、ならコープ「環境活動助成」を活用して実施します。

お申し込み
https://forms.gle/rM2RwMueaXVh6E3B9


奈良・町屋の芸術祭「はならぁと」へ出展します。

奈良・町屋の芸術祭「はならぁと」をご存知ですか?
奈良の町屋をアートで活性化させるこの芸術祭は今年から「環境」がテーマとなるということで、つなぐ会も「団体パートナーブース」にて出展させていただきます。

展示内容は、春日山原始林の写真をパネルにして現状などをお伝えするほか、春日山原始林アートプロジェクトに因んで、首切り地蔵大杉の端材なども展示する予定です。
また、これまで作成しているパンフレットや、Good Jobセンター!とコラボして作った寄付返礼品の木札なども展示予定です。

また、期間中に開催される「はならぁととSUNDAYマルシェ」にも10/25に出展。コロナの状況下ですので、いつものワークショップは実施できませんが、メンバーより原始林の現状をお伝えする機会を作ります。

秋は本当にいろいろなイベントがあり、これまでの停滞を一気に晴らすかのよう。ただ、気を抜かず、感染拡大防止を念頭に活動していきます。

はならぁと・こあ 橿原エリア・今井

ー 橿原エリア・今井 ー

開催日時:2020年10月23日(金) – 10月26日(月)

10月30日(金) – 11月3日(火・祝)

11月6日(金)- 11月9日(月)

開催時間:10:00 – 17:00
地域団体:今井町町並み保存会



展示場所は、「今井まちや館」を予定しています。
4畳半で春日山原始林を紹介しますよ!


9/22 読売新聞奈良版に取材記事が掲載されました。

Facebookでは、先行して情報をアップしましたが、昨日(2020/9/22)の読売新聞奈良版の「ニュースの門@奈良」という連載で、春日山原始林のことについて掲載いただきました。原始林内に設置されている植生保護柵までお越しいただき、柵の効果と、シカによる採食圧の状況を理解いただく良い機会となりました。
取材には、奈良県奈良公園室も同行いただきました。記事の中では触れられていませんが、春日山原始林の活動を今後も支えていくためにも「奈良公園観光地域活性化基金」への市民の皆さんからの寄付をお願いしたいと話されていました。

植生保護柵の効果は記事中の写真を見れば明らかです。保護柵内の大きな樹が倒木し、日照条件がよくなった柵内は、記事中にもあるようなウリハダカエデやカラスザンショウなどの落葉広葉樹が多くみられます。
それ以外にも周辺ではみられない草本類が数多く発生、もちろん、目立たないものの、原始林を構成すべきシイ・カシ類の実生も発生しています。

奈良県では、植生保護柵の別地域での追加を検討していますが、それと合わせて、現状設置している保護柵の拡大や、新規の柵の設置なども積極的に行う必要があります。それでも全山を柵で囲うのは非現実的。。。
それ以外ではどのような方法があるのか?
原始林の保全計画は委員会と行政に委ねられていますが、私たちも日々春日山と向き合いながら、方法を模索していきたいと思います。

(事務局 杉山)