春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【報告】7/26 春日山原始林BOOKをつくろう!実施しました。

 7/1の観察会に続いて、夏休みのプログラムの報告です。
 夏休み期間中、奈良県が毎年取りまとめている「奈良県山の日・川の日」「山と川の月間」ガイドブックにつなぐ会の活動を掲載して、小学生とその保護者を対象としたプログラムを実施しています。
 毎年とても多くの方にお申し込み頂いており、すぐに定員に達してしまいお断りすることも。本当は回数を増やすなどの対応もできればよいのですが、体力的な問題もありなかなかそうも行きません(笑)。

 ただ、今年はそのうち1回が台風通過に伴う通行止めのため中止に。定員いっぱいのお申込みを頂いていたので、お申し込みいただいたみなさんも、イベントを企画していたメンバーにも残念な結果となりました。

 さて、そんな中、開催したのは「春日山原始林BOOK」というプログラムです。例年にない酷暑が続いたため、参加予定家族12組のうち6家族キャンセル。子どもの人数18名が8名に。

 日中ほとんど木陰になる原始林の遊歩道で、いろいろなものを見つけて、記録していきます。当日は、サワガニ、シマヘビ、カエル、数種のセミの抜け殻等々、観察できて盛り上がり、夏の原始林の自然を楽しんでもらうことが出来たようです。

 

ー参加者の声ー

  • ・ムクロジの実が外はせっけん、中はじゅずやはね(羽子板のはね)に使われていることが、すごいと思った。
  • ・ナギは同じほうこうばかりにようみゃくがあり、葉がきれにくいところ。
  • ・しかの話や木や葉っぱのお話を詳しく聞けて楽しかった。奈良の文化や、奈良の自然をたくさん聞けて良かった。山の上で目を閉じて聞いた山の声、川の音、自然のにおいを感じることができて本当に楽しかった。
  • ・むくろじが全体で1枚の葉。たらようがハガキのはじまり。実際に葉や実をくださったのが嬉しかった。
  • ・しぜんのことがしれた。
  • ・しまへび、さわがにみつけてさわれた。いろいろなことをおしえてもらえて、たのしかった。
  • ・タラヨウが昔、葉がきとしてつかわれていたこと。
  • ・こんなところに、こんな虫がいるのだなとおもいました。

【報告】7/1第18回春日山原始林観察会

報告が随分遅れてしまいましたが、7/1に大阪産業大の前迫教授をお迎えして春日山原始林の観察会を行いました。

テーマは「特別天然記念物・世界遺産、春日山原始林を歩いて、生態学から森林を考えてみよう。―その重要性と危機―」 長年春日山原始林の照葉樹林の生態系をテーマに研究をされてきている前迫先生に、フィールドで直に話を聞きながら現状について理解を深めましょうという観察会でした。今回は定員いっぱいのお申し込みをいただき、春日山への関心の高まりも感じる機会となりました。

 酷暑でしたが、台風の影響で風があり全員元気に終えることが出来まし。説明を受けながら丁寧に観察していくことで春日山が抱えている問題が浮き彫りになりました。現在、点在している植生保護柵では生態系全体として保全していくことは困難であることから、様々な自然のデータをとり考証を重ね、森とシカのバランスを考えていくことが必要とのことでした。

―参加者の声―

・春日山原始林に新たな考え方が持てて良かったです。
・健康と知性と感性が詰まった贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
・①山の形態が面白かった。②非日常の話で、帰って図鑑を調べてみます。
・初参加。鹿が植生に大きな害を与えていることを理解できた。
・暑い日でした。春秋の植物の花、実の時も案内して欲しい。皆様ご苦労様でした。先生、ありがとうございました。春日山の歴史的な生態(長い時間、時代?)を見つめることが出来ました。
・前迫先生のお話は森・シカも(一体として)自然の体系を捉えて下さったので とてもわかり易く、納得できるのものでした。
・解説を聞きながら、おもしろかった。
・易しく、詳しく、説明して頂き収穫があった。


【参加者募集】特別天然記念物春日山原始林を歩いて、 生態学から森林を考えてみよう ーその重要性と危機ー

2018年06月04日

お申し込み多数により受付を終了させていただきました。何卒ご了承ください。

7月の観察会はもう一つ。こちらは通常の市民向け観察会となっております。
講師は、おなじみの前迫先生とじっくり森を歩きながら春日山原始林を生態学から捉えてその価値や危機について学びます。是非ご参加ください。

第18回 世界遺産春日山原始林観察会
特別天然記念物春日山原始林を歩いて、
生態学から森林を考えてみよう ーその重要性と危機ー
2018年7月1日(日) 小雨決行

講師 前迫ゆり 氏
大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授
奈良女子大学 共生科学研究センター協力研究員、春日山原始林保全計画検討委員

春日山原始林。長い歴史の中で 森と生き物たちと私たち人間は
互いにつながり合い、共に暮らしてきました。 これからの未来を
それぞれの命の風景に眼差しを向けながら、考えてみましょう。

集 合 / 9:30 春日大社本殿バス停前 ・・ 春日大社駐車場横
日 程 /  春日大社駐車場〜春日山原始林遊歩道~若草山・昼食~水谷茶屋~14:30頃解散予定
持ち物 / 昼食、飲み物、筆記用具、雨具、ハイキングの出来る服装
参加費 / 500円(若草山入山料・保険料・資料代込)
《 先着受付30名 》

問い合わせ・申し込み先 

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いずれかを記載の上、お申し込み下さい.

E-mail : kasugatsunagu@gmail.com