春日山原始林を未来へつなぐ会

観察会

1/28(日)第43回 世界遺産春日山原始林観察会 春日山の石仏

ご無沙汰しております。
年の瀬となりまして、春日山原始林を未来へつなぐ会から来年の観察会のお知らせです。

春日山原始林は、世界文化遺産「古都奈良の文化財」に登録されています。自然遺産ではなく、文化遺産なのです。

今回の観察会のテーマは「石仏」。春日山原始林の南端となる「滝坂の道」には鎌倉〜室町期の石仏が幾つも残っています。
これらを専門家の先生と巡りながら、学ぶ観察会です。歩行距離がそれなりにあるのと、厳冬期の開催となりますのでご参加される方は万全の体制でご参加いただければと思います。

第43回 世界遺産春日山原始林観察会 春日山の石仏

滝坂の道から、地獄谷の石仏群を観察します。鎌倉〜室町期の石仏群から 当時の人々の営みやどのような背景があったのかなど、研究者の先生から伺う機会です。 ぜひご参加ください。
講 師  狭川 真一 氏(大阪大谷大学教授)

開催日 2024年1月28日(日)
時 間 9:00〜15:00
集 合 飛鳥中学校校門前
    https://maps.app.goo.gl/s28qfpZQXK5bEKYi8
参加費 500円(当会会員は無料)
定 員   30名
対 象  中学生以上推奨(冬の春日山を6時間歩ける方)
持ち物  昼食、飲み物、敷物、防寒着、リュックサック等
服 装  寒くなりますが、山道を歩きますので汗冷えを考慮してこまめに着る脱ぐなどができる服装を心がけてください。
参考:冬の登山におすすめの服装とは? レイヤリングのコツを押さえよう
申し込み  https://forms.gle/wkAy7pPoEb7Eqj9U7


11/3 第42回 世界遺産春日山原始林観察会 秋の原始林でネイチャーゲーム観察会

あっという間に10月。それでも暑い日が続いていて困ってしまいますが、朝夕は涼しくなってきましたね。

つなぐ会では、「春日山原始林アートプロジェクト2023」をはじめ、ガイド対応や、保全作業などいろいろな活動を実施ており、ホームページへの反映がなかなかできておりません(汗)

少しずつ秋の気配が近づく中で、毎年恒例となっているネイチャーゲームの観察会を実施します。幼稚園年長さんから参加できる気持ちの良いプログラムですので、ぜひご参加ください。

第42回 世界遺産春日山原始林観察会
秋の原始林でネイチャーゲーム観察会


・対 象 年長児から小学生とその保護者 20名程度
・開催日 2023年11月3日(金)
・集合場所 春日山大社本殿前バス停 9時30分
・解散場所(予定)春日山原始林北部遊歩道内 12時ごろ
・持ち物 飲み物、筆記用具、必要な方は虫よけ、敷物
・参加費 500円 (お1人あたり)
・服 装 帽子、長袖長ズボン、運動靴(サンダル不可)、雨具
     *長めの靴下、首に掛ける用のタオル(ヤマビル対策)
     *白っぽい服、 整髪料、香水、柔軟剤等、甘い香りのもの
      を避ける。(ハチ対策)
※奈良市北部に7時時点で、気象警報が出ている場合、自動的に中止となります。

お申し込み https://forms.gle/gpHu4Xy25KHu41bB7
※お申し込みいただきましたら、開催1週間前をめどにご連絡をさせていただきます。


【レポート】第41回世界遺産春日山原始林観察会 昆虫と夜の森 編

夕立がザーッと降った蒸し暑い夏の夜
第41回の観察会を実施しました。

今回は、昆虫と夜の森をテーマ。奈良教育大学の小長谷先生を講師に迎え実施しました。集合は夕暮れ近い18:00。これから暗くなっていく原始林の遊歩道を歩きます。
初めはライトをつけないで、暗闇に目を慣らしながら歩きました。

つなぐ会のスタッフからは、春日山原始林の背景や、現在の課題などのお話をさせていただきました。

予定していたスポットに到着して、ライトトラップの準備です。
小長谷先生にご用意いただいたライトは紫外線の強いライト。参加者の皆さんにはUVカットのサングラス
やメガネを用意してもらいました。昔は電源の確保が難しかったライトトラップも、現在は蓄電池のおかげで
気軽にできるようになりました。

日没の時間をめどにセットして、しばらく森を散策。カラスの寝床の騒がしい場所まで来るとグルグルグルという声がして、ムササビが登場してくれました。
他にもよるの春日山ではよく見かけるカマドウマやヤマナメクジ、ヤマビルも登場。暗い夜の雰囲気を楽しみながら再びトラップ設置の場所まで戻りました。


戻ってみると、少しずつ小さな昆虫が集まってくれていました。
甲虫で大物は、オオフタモンウバタマコメツキ、アオドウガネ、スジクワガタのメスが来てくれた他、キノコムシや、小さなゴミムシの仲間が。そのほかは、ハエの仲間、カゲロウのほか、蛾の仲間が集まってきました。
なかなか、大物が来ないなあと思っていると、大きな蛾が登場。美しいヤママユガでした。

また、トラップの光に誘われて、再びムササビが登場。じっくりその姿を観察することもできました。 夜の森でのライトトラップは初めての体験でしたが、参加した小さな昆虫博士たちも興奮気味に楽しんでくれました。

※今回の観察会は、事前に奈良公園室に相談した上で実施しております。 ライトトラップに集まった虫たちは観察にとどめて、採集は行っておりません。 春日山原始林での動植物の捕獲・採集は禁じられています。