今日から9月、なかなかイベントごとが開催しにくい夏休みでしたが、つなぐ会では、7月〜8月にかけて親子向けのプログラムを実施しました。
7月28日 原始林で名探偵!
春日山原始林の山の主からの指令にチャレンジする「名探偵シリーズ」これまで、奈良公園、春日山原始林の北部遊歩道と実施してきて、今回は滝坂の道をフィールドに実施しました。
森の主からの挑戦に答えていくと、春日山の不思議やすごさ、課題などに気づくことができるプログラムです。
7月30日 葉っぱ図鑑をつくろう!
これまでも実施していた葉っぱ図鑑をつくろう。今年は、奈良公園登大路園地周辺の木々を巡った後、涼しい奈良公園バスターミナルの2階で仕上げと振り返りを行いました。それぞれが素敵な図鑑を完成させてくれました!
7月31日 春日山原始林の自然の不思議を体験しよう!
春日山原始林を親子で歩くプログラムです。涼しい午前中に春日山遊歩道の北部エリアを途中まで歩き、春日山原始林の木々や植物を観察しました。
8月19日 木を遊ぼう学ぼう!
奈良公園バスターミナルで奈良公園の倒木材を活用したクラフトプログラムを実施しました。屋上から春日山を眺めて森について学んだ後、木の手触りや特徴から4つの樹種を見分けるゲームにチャレンジしたあと、思い思いの材を選んでストラップ作りを行いました。
新型コロナウイルスの感染拡大状況下ではありますが、春日山原始林を未来へつなぐ会では、保全ワーキンググループによる活動をスタートしています。
屋外での活動であること、少人数のグループに分かれ、手指消毒やマスクの着用など対策を講じて実施しています。
活動内容は、これまで通りナラ枯れ対策としてトラップの設置を行うとともに、原始林内35箇所の植生保護柵の点検・整備作業のほか、ナンキンハゼの実生駆除作業などを行う予定です。
5月には今年度最初の活動を実施し、トラップの設置を行いました。
ナラ枯れについては、つなぐ会の活動においては、ここ数年でカシノナガキクイムシの捕獲数が減少し、ナラ枯れ被害もひと段落という予想もありますが、
このトラップ設置によって、原始林内でのカシナガがどの程度発生しているかをモニタリングすることも目的の一つとしています。
また、春日山原始林の保全活動で最も重要なのが、植生保護柵の点検作業です。原始林内の実験区は35箇所で今年度新規に大きな柵を設置予定ですが、現状では春日山原始林の植生回復に向けた取り組みとして効果的なのはこの保護柵による防除のみです。35箇所というと非常に多いように感じるかもしれませんが、原始林全体の面積からすれば微々たるもの。柵の設置自体が実験区の位置づけとなっているため致し方ないのですが、この範囲をどのように広げていくかが重要です。
第33回目となる「春日山原始林観察会」を5/22に開催しました。
本来であれば、一般募集を行なって多くの方にご参加いただきたかったのですが・・・。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、急遽会員限定の観察会に変更し実施しました。
当日の講師は、当会副会長の酒井二郎さん。
グリーンあすなら巨樹・巨木の会でも活躍する巨木案内人ではありますが、実は木工も得意とされています。
今回の観察会では、原始林にある樹種が材としてどのように活用されるかというところを焦点に解説をしてもらいました。
初夏の春日山はとても気持ちが良く、みなさん森歩きを楽しまれたようです。
事務局スギヤマは、ついつい好きなモノを見つけて写真を撮っていたら全体から大幅に遅れてしまい、
慌てて追いかけるという状態でした(笑)
今年はかなり早い梅雨入りとなりましたが、おかげで春日山は梅雨の晴れ間でとても美しかったです。
リフレッシュにぜひ春日山を訪れて、森の空気を胸いっぱいに吸いこんでみてはいかがでしょう。
今年度の観察会については、現在日程の再調整中です。
後日アップしますので少々お待ちください。
ヤブツバキについて解説中。
モミについての解説中?
若草山から眺める春日山
春日山の高木層。シイ・カシ類などの照葉樹とスギ・モミなどの常緑の針葉樹を見ることができます。