大型の台風が通過し、多くの被害をもたらしたと同時に気温もぐっとさがり、急に深まる秋の雰囲気です。
今回は台風がそれたため原始林内の影響もあまりないように感じています。
さて、10月にスケッチを行いましたが、11月にはさらに森を感じて楽しむプログラムを実施します。
自然は好きだけど、あまり難しい話はちょっと・・・・。という方、森を感じて楽しむプログラムはいかがでしょう。
今回もつなぐ会の若手(?)メンバーによる企画となっています。
ぜひご参加ください。
第26回 世界遺産春日山原始林観察会 モリとワタシ~おとなのためのシェアリングネイチャーウエルネスプログラム~
森との深い触れ合いを通して、感性を解き放ち、心を癒し、
いまここにいる自分を楽しむ。
自然の中で、ゆったり静かに過ごし自然を感じる
おとなのためのシェアリングネイチャー”ウエルネス”プログラムを開催します。
秋の一日。あなたは森から何を受け取りますか?
開催日 2019年11月9日(土)10:00〜12:00。
集合場所 国宝館の前(春日大社本殿バス停)。
持ち物 帽子、長袖、長ズボン、運動靴敷物、飲み物、筆記用具
対 象 18歳以上。
参加費 500円。
お申し込み
https://forms.gle/AEmQedF7oh3XzaHy8
秋晴れの10月6日、つなぐ会としては初めての試みとなる「秋の大人スケッチin春日山原始林」を実施しました。
今回は、水彩画家の平田有加さんを講師に迎え、原始林について学んだ後、おもいおもいの場所でスケッチを楽しむというプログラム。
平田さんは、京都の芦生原生林で制作活動をしつつ、現地の保全活動にも関わっています。
芦生原生林は、京都大学の演習林となっており、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹を中心としているため、
森林生態系としては異なりますが、同じようにシカの採食圧が高まりで植生への影響が出てきている森林です。
当日はまず、春日山遊歩道を歩きながら、春日山原始林の現状についてつなぐ会のメンバーがお伝えしました。
シカの影響で林床の植物がほとんどない状況や、ナギやナンキンハゼ、ナチシダなどシカの食べない植物が広く繁殖している様子について
お伝えしたり、県で設置している植生保護柵を観察していただきました。また、ナラ枯れ被害や昨年の台風の影響による倒木などが目立っていることなど、原始林の現状を実際に目で見て感じていただきました。
その後は、平田さんにご用意いただいたフレームを使って構図の取り方などを学びつつ、思い思いの作品制作に。
この日はとても気候が良く、気持ちい木漏れ日の中での制作となりました。
最後に出来上がった作品を並べて、平田さんより講評をいただいて終了。
ゆったりと気持ちの良い時間を過ごす、今までとはちょっと異なるプログラムとなりました。
参加者の声
・いつもは山を登るばかりだが、絵を描く楽しみがあることを発見。
・水彩画を始めて一番楽しいお絵かきだった。
・たくさんの人とスケッチできて楽しかった。
・森の知識も増え、気持ちも癒された。
・お天気に恵まれてよかった。
・先生の説明がわかりやすくもっと描きたくなった。
・森の話が面白かった。
・初めてのスケッチで不安だったが楽しく描けた。
・シカがいつもおなかをすかせていることを知り考えさせられた。
・原始林の話を聞け、有意義だった。
・初心者キットがよかった、絵の描き方のポイントやスケッチの仕方など、教えてもらえてよかった。
平田 有加さんウェブサイト
https://yukahirata.com/
京都大学芦生原生林ウェブサイト
http://www.ashiu.kais.kyoto-u.ac.jp/
2019年09月26日
古都奈良の文化財のひとつ「平城宮跡」に2018年にオープンした「平城宮跡歴史公園」その一角にある「平城宮いざない館」にて、講演をさせていただく機会をいただきました。
ローカルの話は皆様ご存知かと思いますが、英国立キュー博物館の山中先生の話を聞く機会はなかなかないと思いますのでぜひご参加ください。(事務局 杉山)
<特別講演会>
生物多様性保全をグローバルとローカルの取組みから学ぶ
~英国王立キュー植物園・奈良春日山原始林~
生物多様性保全の取組みをリードする英国王立キュー植物園で植物画を描くボタニカルアーティストとして活躍する山中麻須美さんを招き、キュー植物園における取組みを通じて世界における生物多様性の現状と課題を学びます。
また、奈良の都市部近郊に位置しながら1,000 年以上もの間守られてきた春日山原始林。約300haの照葉樹林が残られているこの森は、様々な要因で維持することが難しくなってきています。こうした課題と現在の取組みについて、春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長の杉山拓次氏にお話をしていただきます。
参加者からの質疑を交えながら、これらグローバルとローカルの取組みや課題を重ねあわせて意見交換を行います。
■開催概要
日時: 令和元年10月13日(日) 13:30~16:30
場所:平城宮いざない館多目的室
(奈良県奈良二条大路南三丁目5番1号朱雀門ひろば内朱雀大路から朱雀門を正面に見て右側の建物)
スケジュール:13:00~ 受付け
13:30~ 講演会開始、講師紹介
13:35~ 山中麻須美氏による講演
(英国王立キュー植物園)
15:05~ 杉山による講演
(春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長)
16:05~ 質疑応答、意見交換
参加費: 500 円 ※大学生以下は無料
定員: 200名
申込・問合せ: 平城宮跡管理センター
TEL 0742-36-8780 FAX 0742-36-8781
E-mail heijo-kikaku@prfj.or.jp
Website https://www.heijo-park.go.jp/
FAX・メールでお申込みの場合は、「生物多様性講演会希望」のほか、代表者の電話番号・参加者全員のお名前をご記入ください。
主催: 平城宮跡管理センター
後援: 奈良県、奈良市、(公社)日本造園学会関西支部、(一社)公園管理運営士会西日本支部、(一社)ランドスケープコンサルタンツ協会関西支部