2025年03月31日
例年アースデイ奈良で実施してきた「春日山自然学校プロジェクト」を今年も開催いたします。
昨年より、アースデイ奈良が「あちこち開催」の形をとっているため、今年は、奈良公園バスターミナルでの体験プログラムと展示、春日山原始林を訪れる「歩いて学ぶ春日山」を開催します。
開催日 2025年4月27日(日)10:00〜16:00
場 所 奈良公園バスターミナル東棟1F
内 容 葉っぱの魚釣り・春日山の木を使った小物の展示等(予定)
歩いて学ぶ春日山(フィールドワーク)*要事前申込
*歩いて学ぶ春日山
奈良公園バスターミナルから、歩いて15分のところに春日山原始林はあります。つなぐ会のガイドメンバーと一緒に春の原始林を訪れてみませんか?午前・午後と2回の開催を予定しています。ぜひお申し込みください。
集合 奈良公園バスターミナル東棟1階
https://g.co/kgs/yR3J4aT
時間 午前の部 10:30〜12:30
午後の部 13:30〜15:30
ルート 奈良公園バスターミナル−浮雲園地−水谷神社前−春日山遊歩道(北部)−途中折り返し
参考:春日山原始林ガイドウォーク ちょっとコース
参加費 お一人500円
お申込み https://forms.gle/qPEZyb91LHgkjqme7
3月23日に春日山原始林アートプロジェクトは無事に終了となりました。当日の写真や想いなどは、SNSの方にアップしましたので、よろしければこちらをご覧ください。
暖かい日が続く11月。数年ぶりとなるシダをテーマとした観察会を開催しました。
講師は、吉野で「しだのすみか」を運営する木下さん。春日山原始林の遊歩道南部コースを歩いてシダを観察して回りました。集まったのは定員いっぱいの20名。マニアックな関心をお持ちの方(会員がほとんどですが)がたくさんお集まりいただきました。
冒頭、入口付近からマメヅタ、ビロウドシダなどよく見たらシダはたくさん生えています。「シダ」というとどれも似ていて違いがわからない印象がありますが、どの点に注目して観察すると、シダが面白くなるのか、そのポイントをホワイトボードや資料を使って丁寧に説明してもらえて、参加者のみなさんは興味津々。懸命にメモを取る姿が印象的でした。
遊歩道入口からスタートして、案の定、なかなか歩みは進まないものの、時間が経つにつれて参加者の皆さんの「シダ目」がぐんぐん開いていくのを感じました。
印象的だったのは、胞子の話。私たちがよく目にしているのは胞子が入っているいれもの(胞子嚢)で、その中に目に見えないサイズの胞子が森の中に漂っているということでした。
シダだけでなく、コケやキノコなどの胞子、また季節が変われば木々の花粉など目に見えないけれど森の中には様々な物質が漂っているのを意識する機会になりました。
私たちが森で息を吸い込む時、まさに森そのものを吸い込んでいるから森ではリラックスしたり、自然の一部であるという感覚が呼び起こされるのではないかと感じました。
地味なシダですが、森の特定の植物をよーく観察すると見えてくるものがたくさんあります。皆さんもぜひ、春日山を歩いて森の発見をしていただけたらと思います(文責:すぎやま)