春日山原始林を未来へつなぐ会

観察会

【参加者募集】3/17 第17回世界遺産春日山原始林観察会「奈良町の変遷からシカを考える」―角きり・鹿寄せ・ばったり戸―

前回の鹿垣につづいて、「奈良の鹿」を考える観察会を実施します。
つなぐ会にとって、「シカと森の共生」は一つの大きなテーマです。
人々が多く暮らす奈良町での「人とシカ」のあり方を見つめ直し、これからの関係を考えていくことで
「原始林とシカ」の共生のヒントが見えてくるのではないかと考えています。

今回の観察会は「まち歩き」と「講義」をあわせた観察会。
講師に国立民族博物館、外来研究員の東城さんをお迎えして開催します。
文化の面から奈良のシカ、春日山を考えてみましょう。

第17回世界遺産春日山原始林観察会
奈良町の変遷からシカを考える

講師 東城 義則(国立民族博物館 外来研究員(民俗学))

2018年3月17日(土) 小雨決行
集 合:10:00 JR奈良駅・奈良市総合観光案内所前集合
日 程:三条町~奈良市史料保存館~春日大社参道~鹿苑(見学・講演)15:00頃解散予定
持ち物:ハイキングの出来る服装で、昼食、飲み物、シート、筆記用具、雨具、
参加費:500円 (鹿苑入園料・保険料込)
定員:25名(先着順)

お申込み先:kasugatsunagu@gmail.com
①お名前 ②住所 ③Eメールを記載の上お申込みください。

 


【報告】1/28 「鹿垣を巡る」を実施しました!

2018年02月05日

寒さの続く1月28日。2週連続の観察会として[鹿垣を巡る]を開催しました。[鹿垣(ししがき)]とは、野生動物による農作物被害を防ぐ目的で農地の周囲を木柵、石垣、土塀(土塁)などによって囲んだ設備のこと。この鹿垣が、江戸時代に奈良公園周辺から春日山をぐるりと取り囲むように設置されていたそうです。
今回の観察会では、バスをチャーターして、その鹿垣の遺構を見学し、先人の知恵に触れると共に、春日奥山ドライブウェイでつなぐ会の保全の活動(主にナラ枯れ対策)について知っていただく機会としました。

解説を聴きながら鹿垣を辿ると当時の人々の生活の息遣いが聞こえてくるようでした。

神鹿として、方や獣害としての『奈良のシカ』に対処した農民の生活史が深く刻まれた原始林周辺の鹿垣の存在は 歴史的・文化的に貴重であるにもかかわらず人知れず風化が進んでいることは痛ましいものです。学びの場として価値ある鹿垣の保存と活用は今後の課題と感じました。

【参加者の声】

・奈良と鹿は切っても切り離せないものであることが改めて分かった鹿を大事に守る中で、為されてきた人々の営みの工夫が、歩いてみてよく分かった。本日、知ったり学んだことを周りにも伝えていきたい。
・鹿垣がこれ程広大な形で展開されていた事に驚きでした。
・今日はありがとうございました。奈良の古い歴史に触れた思いです。
・鹿垣がこれ程残っているとは思いませんでした。貴重な物で大切にしてほしいです。昔の人も鹿には苦労したのですね。

 


【報告】1/21 バードウォッチングin春日の森 実施しました!

2018年01月23日

太陽が指し、暖かな冬の日となった1月21日(日)第15回目となる観察会が開催されました。 参加者は一般の方、会員含め合計20名。スタッフを入れて28名となりました。 当初予定では3グループに分けての実施を予定でしたが、グループに分けないで行ったので小学2年生からご高齢の方までと幅広い年齢層の参加者に臨機応変に対応することができました。現在普及啓発WGで定期的に実施しているガイド研修で学んだことを活かしてテーマに迫ることもできました。 確認した野鳥は22種。ハヤブサがカラスに追われている様子、コゲラが木をつついている様子等と ゆっくりと鳥たちを観察することが出来ました。 参加者の感想(抜粋) ・野鳥観察は初めてだったが、身近に見ることができてとても新鮮だった。 ・初めて「アトリ」「カワヒワ」を見られてよかった。家から近く(大和郡山)に野鳥観察ができる場所を知り、また来ようと思った。 ・バードウォッチングもさることながら春日山原始林について詳しく説明していただいたので興味がわいた。バードウォッチングで鳥の習性などの話が参考になった。 ・初めての参加だったがバードウォッチングがよかった。来年も参加したい。 次回は1/28「鹿垣を巡る」どんな観察会になるのか楽しみです!(申込みは定員に達したため締め切っております。ご了承ください)