春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【参加者募集】9/29 第19回世界通産春日山原始林観察会 今が一番ピッカピカ! 森の宝石「ルリセンチコガネ」を探そう!

いつまでも暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
8月6日に、近鉄奈良駅前にてPR活動の実施、8月25日に「シカと友だちになろう」という親子向けの観察会、8月26日には、奈良ロイヤルホテルで開催された「いってみ〜ひん サマーカーニバル」でブース出展など、様々な活動をしていますが、報告はまだもう少々お待ち下さい。(汗)

さて、今回は、9月の観察会のご案内です。既に「県民だより」にも情報掲載しているため、お申し込みいただいている方もいらっしゃいますが、
今回は、奈良公園がお好きな方ならご存知の「ルリセンチコガネ」をテーマに春日山原始林や奈良公園を観察していきます。

講師は、この7月に「ならまち糞虫館」をオープンさせた「フン虫王子」こと館長の中村圭一さんです。

緑讃える春日の森・春日山原始林、奈良公園。目の前に広がる森や公園は、宝石箱。
宝石箱の中を歩いて豊かな自然を織りなす虫たちの輝く生き方に触れてみませんか。

奈良公園のシバとシカとの関係の中で欠かせない役割を果たしているフン虫たち。そこから春日山原始林の現状などについて考える機会になればと思います。 ぜひご参加ください。

 

第19回 世界通産春日山原始林観察会
今が一番ピッカピカ! 森の宝石「ルリセンチコガネ」を探そう!

【開催日】 2018年9月29日(土)9:30〜14:00(予定)
【集 合】 着日大社本殿バス停前・・春日大社駐車場横
【日 程】 春日大社駐車場~飛火野周辺(昼食)~春日山原始林北部遊歩道〜月日亭周辺~14:00解散予定
【持ち物】 昼食、飲み物、筆記具、雨具、レジャーシート、(あれば)ルーペ、割り箸、ペットボトル、ハイキングの出来る服装で、 【参加費】 500円(保険料・資料代込) 
【定 員】 30名(先着順) (前日18時、天気予報で降水確率60%以上の時は、中止〉

【お申込み】 ①お名前②住所③電話番号・FAX・Eメールのいずれかを記載の上、お申し込み下さい
申込先メールアドレス:kasugatsunagu@gmail.com


【報告】7/26 春日山原始林BOOKをつくろう!実施しました。

 7/1の観察会に続いて、夏休みのプログラムの報告です。
 夏休み期間中、奈良県が毎年取りまとめている「奈良県山の日・川の日」「山と川の月間」ガイドブックにつなぐ会の活動を掲載して、小学生とその保護者を対象としたプログラムを実施しています。
 毎年とても多くの方にお申し込み頂いており、すぐに定員に達してしまいお断りすることも。本当は回数を増やすなどの対応もできればよいのですが、体力的な問題もありなかなかそうも行きません(笑)。

 ただ、今年はそのうち1回が台風通過に伴う通行止めのため中止に。定員いっぱいのお申込みを頂いていたので、お申し込みいただいたみなさんも、イベントを企画していたメンバーにも残念な結果となりました。

 さて、そんな中、開催したのは「春日山原始林BOOK」というプログラムです。例年にない酷暑が続いたため、参加予定家族12組のうち6家族キャンセル。子どもの人数18名が8名に。

 日中ほとんど木陰になる原始林の遊歩道で、いろいろなものを見つけて、記録していきます。当日は、サワガニ、シマヘビ、カエル、数種のセミの抜け殻等々、観察できて盛り上がり、夏の原始林の自然を楽しんでもらうことが出来たようです。

 

ー参加者の声ー

  • ・ムクロジの実が外はせっけん、中はじゅずやはね(羽子板のはね)に使われていることが、すごいと思った。
  • ・ナギは同じほうこうばかりにようみゃくがあり、葉がきれにくいところ。
  • ・しかの話や木や葉っぱのお話を詳しく聞けて楽しかった。奈良の文化や、奈良の自然をたくさん聞けて良かった。山の上で目を閉じて聞いた山の声、川の音、自然のにおいを感じることができて本当に楽しかった。
  • ・むくろじが全体で1枚の葉。たらようがハガキのはじまり。実際に葉や実をくださったのが嬉しかった。
  • ・しぜんのことがしれた。
  • ・しまへび、さわがにみつけてさわれた。いろいろなことをおしえてもらえて、たのしかった。
  • ・タラヨウが昔、葉がきとしてつかわれていたこと。
  • ・こんなところに、こんな虫がいるのだなとおもいました。

【報告】7/1第18回春日山原始林観察会

報告が随分遅れてしまいましたが、7/1に大阪産業大の前迫教授をお迎えして春日山原始林の観察会を行いました。

テーマは「特別天然記念物・世界遺産、春日山原始林を歩いて、生態学から森林を考えてみよう。―その重要性と危機―」 長年春日山原始林の照葉樹林の生態系をテーマに研究をされてきている前迫先生に、フィールドで直に話を聞きながら現状について理解を深めましょうという観察会でした。今回は定員いっぱいのお申し込みをいただき、春日山への関心の高まりも感じる機会となりました。

 酷暑でしたが、台風の影響で風があり全員元気に終えることが出来まし。説明を受けながら丁寧に観察していくことで春日山が抱えている問題が浮き彫りになりました。現在、点在している植生保護柵では生態系全体として保全していくことは困難であることから、様々な自然のデータをとり考証を重ね、森とシカのバランスを考えていくことが必要とのことでした。

―参加者の声―

・春日山原始林に新たな考え方が持てて良かったです。
・健康と知性と感性が詰まった贅沢な時間を過ごすことが出来ました。
・①山の形態が面白かった。②非日常の話で、帰って図鑑を調べてみます。
・初参加。鹿が植生に大きな害を与えていることを理解できた。
・暑い日でした。春秋の植物の花、実の時も案内して欲しい。皆様ご苦労様でした。先生、ありがとうございました。春日山の歴史的な生態(長い時間、時代?)を見つめることが出来ました。
・前迫先生のお話は森・シカも(一体として)自然の体系を捉えて下さったので とてもわかり易く、納得できるのものでした。
・解説を聞きながら、おもしろかった。
・易しく、詳しく、説明して頂き収穫があった。