春日山原始林を未来へつなぐ会

事務局日誌

【報告】原始林内の植生保護柵の点検作業

2018年02月02日

春日山原始林内には、奈良県によって、36ヶ所の「植生保護柵」が設けられています。原始林内で深刻化している、下層植生の衰退や、後継樹の確保にむけて、モニタリングを行い、今後の原始林の保全のあり方を検討する材料にするためです。つなぐ会では、今年度この36カ所について巡視をすることになり、原始林内を歩き、設置された保護柵の破損などを点検するほか、周辺に堆積した枯れ枝等を除去する整備作業を行っています。 1月31日(水) 保全ワーキンググループで原始林内の保護柵の点検作業を行いました。 この日の参加者は25名。原始林内は危険も伴うためヘルメットを着用します。グループを4つに分けて原始林内の保護作を点検します。 登っていくのは急斜面。登山道ではないので場所によっては非常に急峻な箇所も。ほとんどの方がスパイク付きの地下足袋等を履いて歩きます。 植生保護柵は斜面に設置されている箇所も多いため、堆積物が溜まってしまいます。これを除去して、柵の破損を点検します。 柵の周辺や林内を歩くと、動物たちの痕跡がいくつも見られました。 シカによる角とぎのあと。 動物の糞(タヌキ?) ムササビの食痕 イノシシのヌタ場 また、林内の小さな沢では凍っている箇所もありました。
今回の点検では、大きな破損は見当たりませんでした。 このような地道かな活動を通じて、原始林の保全活動に取り組んでいます。

【報告】春日山原始林内の温度・湿度を計測しています。

2018年01月25日

1/24(水)。奈良は今年一番の寒さとなりましたが、この日は保全ワーキンググループの活動日。原始林内に設置された植生保護柵の見回りと、周辺の倒木等の処理作業を行っています。
また、この日は、原始林内の保護柵に設置してある温度湿度計のデータ確認も行いました。

この調査は、過去に春日山原始林での温度湿度調査のデータと比較して、どのような変化があるかを調べることで、原始林の状況を確認していこうというものです。
設置された機器にPCを接続し、データを吸い出します。

この日は、あまりの寒さに温度計を入れておくケースが凍っていました。地道な取組ですが、つなぐ会でもできることから原始林の調査を進めていければと思います。

まだまだデータを公表できるほど蓄積できていませんが、
今後、調査を進めて公表できるようになればと考えています。




【報告】1/21 バードウォッチングin春日の森 実施しました!

2018年01月23日

太陽が指し、暖かな冬の日となった1月21日(日)第15回目となる観察会が開催されました。 参加者は一般の方、会員含め合計20名。スタッフを入れて28名となりました。 当初予定では3グループに分けての実施を予定でしたが、グループに分けないで行ったので小学2年生からご高齢の方までと幅広い年齢層の参加者に臨機応変に対応することができました。現在普及啓発WGで定期的に実施しているガイド研修で学んだことを活かしてテーマに迫ることもできました。 確認した野鳥は22種。ハヤブサがカラスに追われている様子、コゲラが木をつついている様子等と ゆっくりと鳥たちを観察することが出来ました。 参加者の感想(抜粋) ・野鳥観察は初めてだったが、身近に見ることができてとても新鮮だった。 ・初めて「アトリ」「カワヒワ」を見られてよかった。家から近く(大和郡山)に野鳥観察ができる場所を知り、また来ようと思った。 ・バードウォッチングもさることながら春日山原始林について詳しく説明していただいたので興味がわいた。バードウォッチングで鳥の習性などの話が参考になった。 ・初めての参加だったがバードウォッチングがよかった。来年も参加したい。 次回は1/28「鹿垣を巡る」どんな観察会になるのか楽しみです!(申込みは定員に達したため締め切っております。ご了承ください)