春日山原始林を未来へつなぐ会

お知らせ

【参加者募集】春日山原始林ウォーク
コケを見ながら鶯の滝へ

2024年02月09日

寒いような、そうでもないような。でもやっぱり寒いですかね。
今年の山焼きはよく焼けました。去年を思えばちょうど寒波がやってきて春日山は雪景色になっておりました。

1月に市民観察会をやりましたが、今回は、会員の交流を主目的とした「季節の春日山を楽しんで歩こう」という趣旨の会です。
先導役も会員の中で得意分野ややりたいことがある方が中心で実施します。

今回は、コケ(蘚苔類)です。種名まで見ていくとちょっと大変ですが、コケの面白さを皆さんで楽しみながら歩ければという趣旨です。

果たしてコケを見ていて鶯の滝まで辿り着けるのか?という懸念は
ありますが、参加者の皆さんの歩み次第というところです。

会員が中心となりますが、よろしければ会員外の方でもご参加いただけます。

以下イベント詳細となります。

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2/18(日)春日山原始林ウォーク
コケを見ながら鶯の滝へ

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四季の原始林を楽しみながらあるく会員中心
の観察会です。コケ好きな会員が案内して、歩きます。

開催日 2024年2月18日(日)11:00〜15:00
集 合 若草山駐車場(解散も)
    https://maps.app.goo.gl/cijML36sXubcEx9n7    

※若草山ドライブウェイは通行料がかかります。各自ご負担をお願いします。
※各自で集合場所までお越しください。
 (送迎等はありません)
参加費 会員無料(一般500円)
持ち物 防寒対策・ルーペ・お弁当

※会員同士の交流を中心とした観察会となりますが、
 希望があれば一般の方の参加も可能です。
※寒い季節となりますので、十分な防寒対策をお願いいたします。
※途中離脱可能です。

申し込み https://forms.gle/r4SWqcjpbPPczrQe8


【レポート】第43回 世界遺産春日山原始林観察会 春日山の石仏

今年は、バッチリ焼けた若草山山焼きの翌日、第43回目となる観察会を開催しました。
今回のテーマは「石仏」春日山原始林の南端に位置する「滝坂の道(旧柳生街道)」沿いには
いくつもの磨崖仏が残っています。
今回は、この磨崖仏や石塔などを研究されている大阪大谷大学の狭川先生をお迎えして石仏めぐりを行いました。

■開催概要
第43回世界遺産春日山原始林観察会「春日山の石仏」
開催日 2024年1月28日(日)9:00〜12:00(予定より早く終了)
場 所 春日山原始林・滝坂の道、地獄谷国有林(地獄谷石窟仏)
参加者 27名(スタッフ含む)
講 師 狭川真一先生(大阪大谷大学)

寒い時期にも関わらず、一般の方、つなぐ会会員合わせて定員間近までお申し込みをいただきました。
ポイントポイントで非常にわかりやすく、石仏群が作られた経緯や、どのような考えだったかの考察を交えながらのお話は非常に学びの多い時間となりました。

東大寺・興福寺、そして春日大社など春日山に関わる当時の信仰やその変遷などについても学び、禁伐以前の春日山もやはり社寺との関係や奈良の街との関係が深かったことを意識させられました。

また、久しぶりに滝坂の道を歩かれた狭川先生は、滝坂の道沿いの特に石仏がある岩場の木々がとても少なくなっていることに驚きと、崩落への危機感をお話しいただきました。また、これまで木々に隠れて
見えなかった新たな石仏や遺構が見つかるかもしれないともお話しされていました。
(※原始林内は許可のない立入が禁止されています。歩道外、特に石仏近くは崩落の可能性もあり非常に危険な状態ですので絶対に立ち入らないようにしてください)

これまでもガイドの機会などで紹介してきた石仏群が、あらためて貴重なものであることを再確認する機会となりました。人々の信仰や浄土への願いなど様々な想いが込められた場所である春日山。
現代の私たちにとってもかけがえのない大切な森として、今後も微力ではありますが、保全の取り組みを進めていく必要性を感じました。
(すぎやま)


滝坂の道沿いに設置された唯一の植生保護柵について説明。


石仏が見えるポイントでわかりやすい狭川先生の解説をいただけました。


これまで、なかなか見つけられなかった「石像岩四仏」やっと場所がわかりました

「朝日観音」弥勒仏がなぜ掘られているのかも今回解説の中で理解することができました。

朝日観音を開設いただいている様子。


1/28(日)第43回 世界遺産春日山原始林観察会 春日山の石仏

ご無沙汰しております。
年の瀬となりまして、春日山原始林を未来へつなぐ会から来年の観察会のお知らせです。

春日山原始林は、世界文化遺産「古都奈良の文化財」に登録されています。自然遺産ではなく、文化遺産なのです。

今回の観察会のテーマは「石仏」。春日山原始林の南端となる「滝坂の道」には鎌倉〜室町期の石仏が幾つも残っています。
これらを専門家の先生と巡りながら、学ぶ観察会です。歩行距離がそれなりにあるのと、厳冬期の開催となりますのでご参加される方は万全の体制でご参加いただければと思います。

第43回 世界遺産春日山原始林観察会 春日山の石仏

滝坂の道から、地獄谷の石仏群を観察します。鎌倉〜室町期の石仏群から 当時の人々の営みやどのような背景があったのかなど、研究者の先生から伺う機会です。 ぜひご参加ください。
講 師  狭川 真一 氏(大阪大谷大学教授)

開催日 2024年1月28日(日)
時 間 9:00〜15:00
集 合 飛鳥中学校校門前
    https://maps.app.goo.gl/s28qfpZQXK5bEKYi8
参加費 500円(当会会員は無料)
定 員   30名
対 象  中学生以上推奨(冬の春日山を6時間歩ける方)
持ち物  昼食、飲み物、敷物、防寒着、リュックサック等
服 装  寒くなりますが、山道を歩きますので汗冷えを考慮してこまめに着る脱ぐなどができる服装を心がけてください。
参考:冬の登山におすすめの服装とは? レイヤリングのコツを押さえよう
申し込み  https://forms.gle/wkAy7pPoEb7Eqj9U7